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テイルズオブアライズのはなし

今月ようやくテイルズオブアライズをクリアした。

正直言って、プレイしてよかった。

久しぶりに毎日わくわくゲームをして、隠しダンジョンまでクリアした。

 

私はテイルズシリーズが子どもの頃から好きだった。

ファンタジア、デスティニー、エターニアシンフォニア、デスティニー2、リバース、アビス、ヴェスペリアラタトスク、グレイセス、ベルセリアとそれなりにシリーズをプレイしてきた。

中でもファンタジア、エターニア、アビスはめちゃくちゃ好きだった。

何を隠そう私、RPGカップルが大好きである。

ラスボス突入前夜の男女の関係性が見たくて50時間がんばれる。

 

そう、アライズの何が良かったって、パーティ内に男女ペアが3組もいることだ。

いや、もちろん他にもビジュアルが大変良いとかスキットとショートチャットがおもしろいとか、ストーリーが後味が良いとか戦闘が派手でかっこいいとか良いところはたくさんあった。

でも私がここまで楽しく夢中で遊べたのは、確実にパーティ6人の関係性がめちゃくちゃ好きだったことが影響している。

 

⭐︎以下ネタバレあり

 

 

 

●アルフェンとシオン

シオン、本当に本当に良いヒロインだった。

シオンはアルフェンにとっての圧倒的ヒロインであると同時に、この物語のヒロインとしても他の追随を許さない唯一無二のヒロインだった。この2人が少しずつ惹かれていく空気感、触れたいのに触れられるのに触れられず手を引っ込めたあの夜、アルフェンにだけは触れられると思っていたのに荊で傷つけてしまったシオンの果てしない絶望、、本当に今思い出しても胸が苦しい。そしてさらにアルフェンの存在が文字通り奇跡的な運命の巡り合わせだったり、荊を乗り越えて抱きしめられた時のシオンの気持ちを考えると、もう好きになるしかないし、ずっとそばに居たいって思うしかない。スキットの将来同じ家で暮らす前提で2人とも話してるやつ好きすぎた。言葉で確かめ合わなくても、お互いが人生のパートナーと認識してるのが表れててよかった。媒酌人のサブイベントも、ギャグに振り切ってたけどお互い結婚する気満々でよかった。エンディングのキスとか結婚式とか、おめでとう!おめでとう!って半泣きで拍手したい気持ちになった。

この2人は結婚しても長めに2人でイチャイチャしてて欲しい。アルフェンはまずシオンに19年分のふれあいを提供すべき。。子どもはその後で。。あとアイメリス家、多分普通に生き残ってるよね。シオンは両親とは疎遠だろうけど、なんだかんだでアルフェンは挨拶しに行きそうだしある程度は関係修復できるといいな。

 

●ロウとリンウェル

ジルファと復讐が繋いだ絆、めちゃくちゃ好き。

アライズの中で一番好きな組み合わせ。リンウェルはロウが父親に手をかけるのを止めて、ロウはリンウェルが親の仇を殺すのを止めるっていう対比が好き。リンウェルはただジルファを死なせたくなかっただけだけど、あそこで止めなかったらロウの後悔は取り返しがつかないくらい膨らんでたと思うし、ロウもなんだかんだそれを自覚してそう。ロウは父の仇を殺すことができたわけだけど、復讐したってジルファが帰ってくるわけでもないし、ただ憎しみで人を殺した事実が一生つきまとう訳で。ロウはパーティ内でアホ枠扱いされているけど、他のみんなが頭の中で色々考えて判断してしてから配慮した言葉を出すタイプばかりというだけで、ロウはそのまま口に出しちゃう素直な男なだけだと思う。そのロウがシスロデンを出てからニズに至るまで、それなりの時間を復讐について黙って静かに考え続けたうえで、リンウェルには同じ思いをして欲しくなくてアウメドラのところで体が動いたんだろうなと思うと、ロウの後悔とリンウェルを大事にする気持ちが旅を続ける中で徐々に変わっていたことがよくわかってだめだ語彙がない尊い。それまでは歳と常識が近いが故にパーティの中でもよく話し時にはふざけ合っていた2人だったのが、お互いを少しずつ特別に思い始めるの最高だったし、周りのメンバーもこの2人を温かく見守ってるのも好きだった。強風というか衝撃波が来ると画面の端でロウが咄嗟にリンウェルを庇うのに興奮しすぎて本編が頭に入らなかったこともある。アライズのパーティメンバー特に大人4人は咄嗟のタイミングでも周りがよく見えて冷静に行動するので、多分ああいうのに一番弱いリンウェルを庇うべきという頭はありそうだけど、多分ロウに任せてたんだろうな。中盤はロウの方がリンウェルを意識してる感が強かったけど、終盤はリンウェルも結構意識してたので、あとはED後にロウが腹括るのも時間の問題だと思いたい。

埋葬方法についてテュオハリムと言い争ってた内容と、ジルファの墓に関するでリンウェルの発言から推測すると、アウメドラに殺された両親を焼いて埋めて墓を作ったのかな。リンウェルが昔隠れ住んでたところ、いつかロウに頼んで2人で訪れてほしいな。なんとなくロウとリンウェルが結婚したら子どもたくさんの賑やかな家庭になりそうなイメージ。多分キサラが手伝いに来る。

 

●テュオハリムとキサラ

良くも悪くも大人の2人。

ルシオとロウリンがはっきりとした恋愛描写されてるけど、この2人は恋愛とは限らない感じで描かれてた。主従から友人になったようにも思える。個人的にもこの2人はこのなんとも言えない距離感が好きだった。初めは主従、パーティインした時は子どもとお母さん、最終的には対等な友人でありパートナーのような関係ではあるけど、アルシオと違って旅が終わった後は別々に生きていくことを覚悟しあってようにも見える。どのような種類であれお互い好意はあるし、2人でいるのも居心地が良いというか当たり前、でもお互いどこか遠慮して決定的なことは言わないでいるのかな。テュオハリムはED後、まだ現実を受け入れられず、しかし立場としては非常にまずいレナ人の代表としてめちゃくちゃ頑張らないといけないけど、その妻の座にダナ人であるキサラを据えるなんて、テュオハリムからすればキサラを確実にバッシングされる立場にさせることとイコールだし、キサラからすればテュオハリムの求心力を削ぐ原因に自分がなることとイコールなので、こりゃあまあ普通に言い出せないよな。でもきっと2人とも、相手から求められれば普通に腹括って頷くんだろうな。好きだけで走れる若さがあればよかったのかもしれないけど、2人とも立場も大局も見えている大人なので、これは最後まで友人として生きていくのも可能性としては十分高そう。

2人がくっつくことがあるとしたら、テュオハリムに見合い話がきて、やっぱり隣にいてほしいのはキサラだなって腹括って求婚ルートしかない。くっついて欲しい気持ちも、そのまま友人で居て欲しい気持ちもある。そんな関係性がよかった。

 

●テュオハリムとリンウェル

唯一無二の歴史オタク友人

年齢性別人種身分全てが違うのに、同じ趣味というだけで大事な最高の友人になれるよね、という良い話のはずが、テュオハリムがリンウェルのことめちゃくちゃ大事にしてるせいでロウが凹むという面白いことになってるのすごく好き。というか多分ロウを煽るために言ってる可能性も否定できない。

ロウを抜きにしても、テュオハリムとリンウェルはそれぞれレナとダナの常識を持って生きてきた善良で知識もある人間同士なので、文化の違いからの諍い、相互理解、和解をパーティ内で表しててよかった。

 

こんな感じでパーティ内の人間関係が最高に好きなゲームだった。

あと一つだけ、シオンが荊がなくなったらの話をしている時に「ロウを引っ叩いて」って普通に言ったのがめちゃくちゃ面白かったんだけど、ED後にちゃんと引っ叩けたんだろうか。アルフェンはその光景をみてニコニコしそう。引っ叩かれたロウは混乱してするだろうな。なんで俺殴られてんのにアルフェンもシオンも嬉しそうなんだよって。