いろんなはなし

ゲームとか本とかその他なんでも記録したいもののはなし

三体のはなし

本を読むのは昔から好きだった。

幼稚園の時点で小学生向けの本をせがんで買ってもらい、小学生の頃にテイルズオブシリーズのノベルを読み尽くし(当時発売分)、中学生はラノベを読み漁り、高校生からは有川浩あさのあつこ村山由佳宮部みゆき、大学生になって森見登美彦上橋菜穂子東野圭吾小野不由美、、、と順当に読書を楽しんでいた。

基本的には恋愛小説、青春小説、純文学あたりを好んで読んでいたが、ファンタジーも好きで、ある日突然「SF読めたらかっこいいな……」と思い立ち、大学生の長期休みに坂の上の図書館まで歩いていって『夏への扉』を借りて読んだ。残念ながら初めてのSFどころか初めて(?)の翻訳物で、読了するのにとても骨が折れた。内容は正直あまり覚えていないし、おもしろさがわからないくらい読みにくさだけが印象に残っている。

SFはあまり向いてないかもしれないけど、ミステリに手を出してみようと思い立ち、母の見立てで読んだ本がバラバラ腐乱死体でしばらくみすてはアガサ・クリスティしか読めなかったのはまた別の機会に書くとして。

大学を卒業するか、大学院に進学したか、そのあたりのころ。河原町の本屋の地下で1冊の小説を母に買ってもらった。小川一水『天涯の砦』。この1冊がわたしにSFのおもしろさを教えてくれた。そのあと小川一水の短編を何冊か読んだ後、友人のすすめで小川一水の『天冥の標』シリーズを読み始めた。このシリーズはわたしの人生を変えるほどおもしろく、なんども読み返してその世界に浸った。天冥の標が完結したあと、ロスで世界各国の古典SFを読み漁り、すっかりSF好きに仕上がったタイミングで、三体に出会ってしまった。

 

Amazonでやたらとレビューの多い中華SF、というのが初めの印象だった。電子書籍派なのでボリュームがよくわからずなんか高い、シリーズが続いているのでそれなりの出費になり、おもしろくなかったら悔しいな、、、と手を出さずに数年が立っていた。ある日、久々に会う友人たちと読書トークになり、ついに「三体、めっちゃおもろい」という人間に出会ってしまったのである。

読書家の信頼出来る友人からの薦めというものはたいへんありがたい。本は星の数ほど出版されており、自分で選ぶのはとても難しい。結局同じ作者の本ばかりを読んでしまい、なかなか広がらない。かといって適当に目に付いたものを買ってしまうと、こんなものに時間も金もかけなくてよかったな、、、と後悔することもある。友人の薦めであれば、ある程度の質は保証されるし、なにより友人と本の内容について語り合うことができる。周りに本を読む人間は少なく、面白い本を読んでも1人でもんもんと思いをめぐらせるしかできないことも多い。

ゴールデンウィークに三体を読んでいる途中という友人と話し、わたしは代わりに天冥の標を薦めた。居酒屋から出て駅の改札で解散し、ちょうどKindleでキャンペーンをしていたので帰り道の電車内で三体を購入した。

と、いうのがわたしと三体の出会いである。おたくなので1度読み始めたシリーズは全て完走したく、公式同人誌X、前日譚と言うにはややズレている気がする0も読破した。

 

個人的には、手を出すか悩んでる人には三体0を読んでみて、文体やら雰囲気やらこの作者と訳者いけるなとおもったら三体、三体Ⅱ黒暗森林を読んで欲しい。黒暗森林がまじでおもしろいので黒暗森林を楽しむためだけでもいいから三体を読んでくれ。死神永生は風呂敷を限界まで広げるゴリッゴリのSFなので、そういうのが苦手な人は読まなくてもいい、、、、かもしれないけど、黒暗森林読了後にこの続きがあると知っていて手を出さないのはむりむり。Xは、、、、、死神永生に散らばった謎を、別人が妄想して作ってるのでも解説して欲しいなら読んでもいいけど、死神永生の余韻に浸ってそのままおしまいで良いと思う。

 

以下、ネタバレあり。

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★三体

中国の小説は水滸伝ぶり(?)だな〜と思いながら開いたら、なんと文革文化大革命。理系として人生を歩んでいることを言い訳にするけども、恥ずかしながら全く何かわからなくて、いきなり詰まった。昼休みに読書をするのだが、文革がわからなすぎてその日家で文化大革命Wikipediaを読んだくらいには近代の歴史がわからない。SFに対してわたしは「わかりたい」という気持ちが少し大きい。くだらない理系のプライドでしかないが、専門分野に近い生物学系のフィクションはやはりとても楽しめるし、科学的な話をそれなりに解像度高く楽しみたい欲がある。地学や物理は専門外なので、なんとなくの楽しみ方しかできず、もっときちんと勉強しておけばよかったなと未だに思うことがある。三体と言うよりこの作者の作品全般的に物理をテーマにしている部分が多く、物理への憧れが久びさに焦げ付きそうになった。とにかく科学に対して心構えをしていたら、近代史にぶん殴られて出鼻をくじかれたのが印象的だった。また、内容的にSF要素がそこまで濃くないので、中国というものを感じつつ、ゲーム三体の謎、社会の動き、恐ろしい作戦、、、などふつうに楽しんで読んだあとのラストで虫けら!?!?!?となって人類滅亡フラグが立ったところで終わり、「これで終わり!?!?」となった。葉文潔の人生で振り積もったたくさんの絶望と失望と、人類の落日の儚い美しさがなんとも切なかった。

 

★三体Ⅱ 黒暗森林

シリーズで一番好き。めちゃくちゃおもしろかった。面壁者なんて解決できるルートなんもないじゃんって思って読んでたのに、ラストのあの見事などんでん返し。初めのは葉文潔とのお墓のシーンと、ラストもお墓に転がって、どちらも続きが気になるのに蟻がうろうろする描写が緊張を高めていくという対比がよい。今回は未来都市が出たり、宇宙艦隊戦闘が起こったり、謎文明のオーバーテクノロジーが出たりとSFの醍醐味を一通り味わえる王道SFの要素に、ミステリかというくらい初めのフラグをラストで回収する見事さ、主人公羅輯の読者を騙す狂乱ぶり、すべてに鳥肌が立って止まらんかった。読了後の興奮は前巻とは比べ物にならず、読み終わって直ぐに友人に連絡したし、関係ない友人知人にも無意味に「今、中国のSF読んでて……」と話しかけた気もする。

 

★三体Ⅲ 死神永生

正直Ⅱのラストの出来が良すぎて、蛇足じゃん。。のつもりで読み始めた。冒頭の話が結局なんだったのかよく分からんのだけど、X以外でフォローあったっけ???心優しく年若い程心が主人公で、そういう意味ではⅡ以前よりも読みやすさはあった。時代がある程度Ⅱと被っていた前半はおもしろさはありつつも先がわかっていたので物足りないところも若干あった。Ⅱ以降の世界線以降については程心の行動がわりと信じられないことがちらほら出てきて、「な、な、なんで〜!?!?」とおもいながら読んでいた。とても優しい気持ちで人類を滅ぼす選択を選び続けるの、えぐい。終盤は本当に「ええー!?!?なんで!?!?!?だめなの!?!?」と混乱するくらいハッピーエンド回避力が高くてほんとうにびっくりした。びっくりしたうちに読み終わってた。なんでわざわじそこで引き離すのかが理解できなかったけど、シリーズの中でも本当に発想力がすごいというか、何食ってたらそんなこと思いつくんだってくらいスケールがでかいSFをかまし続けてくれたので、本当に読んでよかったなと思った。でも三体人の正体とか、知りたいことがばらまかれたまま終わってしまったので、消化不良感は否めない。

 

★三体X 観想之宙

読むかぎりぎりまで悩んだ公式同人誌。三体本編でばら撒かれたままの謎をいい感じに回収してまとめている、との評判で三体Ⅲ読了後にロスを埋めるために購入した。翻訳ものだし、文体とか気にせず読めるかな、、、と思ったものの、やはりどうしても作者出ない人が書いているということがずっと頭の隅に引っかかってしまった。なんか、訳者が同じはずなのに、な〜んか妙にラノベくさいというか。キャラがぺらぺら心情を吐露しすぎというか。ハードSFだったはずがスペースファンタジーラノベになったというか。三体本編で気になったけど有耶無耶になって終わった部分に綺麗に説明はつけられていたと思うけども、わたしの中で「二次創作で本編にない設定を作らない」という暗黙の了解があり、それをばちばちに冒しているのが許し難いというか。どうしても素直に楽しめなかった。三体でキャラもっと!みたいに思ったこともあるはずなのに、これはキャラが出すぎてて偽物だと感じてしまった。ただ、本当に気持ちよく読み終わることができるような本編の説明としては優秀だった。でも本当の作者が書いたらこうはならないんだよ〜!!!という思いが消しきれなかった。三体ではない違う話で、ラノベノリのSFとして出会えていたらなぁという作家、、、出会いが悪かった。

 

★三体0 球状閃電

三体とうす〜く繋がってる同じ作者の過去作をタイトルに三体をつけて、というあれ。三体かと言ったら全然三体ではないけれど、普通に面白かった。三体よりもこっちの方が取っ付きやすくて読みやすいのでは。宇宙がどうとかではなく、物理法則の方のSF。スケールでかいトンデモ世界線ではあるけれど、舞台が現代(というにはちょっと昔?ぽいけど)で入りやすい。ヒロインもとても危うくて魅力的で、結末も幻想的で切なくて読んでよかった。

 

総じて圧倒的な発送とスケール、ヒロインの描写が妙に魅力的、容赦のない展開で、話題になるだけの作品だった。また最初から読み返したら、違う楽しみ方ができそう。

 

ゼノブレイド3のはなし

ゼノブレイド3、クリアしました。

新たなる未来も含めて。

いやーーーーーーー、やってよかった。

ゼノブレイドDEで何回死んでも、ゼノブレイド2でラノベ展開に飽きてきても、ちゃんとクリアしておいてよかった、

3と新たなる未来が存分に楽しめて最高だった。

 

まずは3本編について。ネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

とにかく、システムがめちゃくちゃよかった。ものくごく遊びやすくなってた。2でめんどくさ~~~~~~って思ったところとか、1のほうがよかったや~~~~~ん!!!ってところとか含めて全部改善されてた。ゼノブレイドシリーズ、イーラ以外はサブクエストがんばれなくて途中からほぼ無視で進めてたけど、3はシステムが快適なのでなんぼでもできた。ほとんどのサブクエストクリアした。本編だけで110時間くらい遊んだ。それでもクラスは全キャラマスターできてないし、エキスパンションパスのヒーローは仲間にしただけで全くやりこんでない。まあ完璧かと言われるとクラスとキャラ多すぎていちいち装備考えてつけてられなくて自動装備頼りになるのがおもんないとか、時間ない時間ないて本編でいう割にサブクエでめちゃくちゃ寄り道して本編の雰囲気大なしやんけとか不満点はある。それでもかなりサクサク楽しめたのはよかった。1と2の要素が不思議な具合にがっつり入っているのも、シリーズプレイ済みの身としては面白かったけど、3が初見のプレイヤーにはきつかっただろうな。。

 

●ユーニ

毎回毎回負けヒロインに落ちることに定評のある私だが、今回は負けヒロインが存在しなかったため普通にユーニに落ちた。顔のかわいさ、予想以上のがさつな言動、意外と座学の成績が良いところ、キャラの割にヒーラー、前世の恐怖への反応のかわいさ、なんだかんだ察しがよく優しいところ、はい最高。最初の風呂のシーンでふつうにランツと全裸で向かい合ってたのはあまりに豪気でびびった。でもあれは兵士たちは有性生殖しないのでそもそも性欲的なものがないのか??という世界観考察をしていたのだけれど、のちに着替えや水浴び、温泉シーンで異性同士が恥じらうシーンがあったのでよくわからん。温泉あたりは解放されて長いからそういう気持ちが芽生えたのかもしれんが初めの着替えでは男どもが恥じらっていたので単にユーニとランツが豪気なだけなのか????ノアミオが完全に恋愛関係だったので、タイオンとユーニもそんな感じになるのかと思ってたら薄~~~~いほのか~~~な恋愛????で拍子抜けした。タイオンがあんまり好みじゃなかったのでまあいいか、、、、ランツとの方が良いシーン多くない???ランユニありじゃない??と思いながらプレイしてたけど、結論としてユーニのパートナーはアシェラです。あのイベント最高じゃない?????

 

●ノアミオ NM

毎度ゼノブレイドシリーズのヒロインは女神的な存在かつ良い子過ぎるので琴線に触れない、、、、けど、ミオは釣り目だし猫耳だしビジュアルが好みだったので期待してた。期待してたけどやっぱり気の強さが足らんくてはまらんかった。。エムのほうが好きです。ノアも嫌いじゃないけど結構得体のしれない感じが長くて、いやそらシュルクだって得体のしれない主人公ではあったけど、情報として明かされていない部分と思考と感情抑制のすえ何も言っていないかの見分けが付かんので若干の不信感があった。ちなみにこちらもエヌのほうが好きです。というか、え、エヌ、けっこう、やばくて、、、というかやばすぎん?好きなんやけど。好きな女のためだけにあそこまでする????その女喜んでないよ????狂いすぎじゃない????あの死んだ目も好き。ラッキーセブンは性能ぶっ壊れすぎて戦闘難易度バカになる。

 

●ランツ

セナとはやっぱり薄かったというかタイユニよりも薄くなかった?めっちゃ友達やった。でもマシロとはすごく、、、フラグ立ててませんでしたか??わたしはマシロがランランに恋する未来が見えましたよ?????セナもなんだけど、ランツとちっちゃい女の子ってやばくない???ときめく。。。

 

●ヒーロー

強い女子が多くてよかった。アシェラ、ニイナ、ゴンドウあたりは単体でも結構好き。あとゼオンユズリハめっちゃ興奮してんけど。ルディとニイナも。ヒーロー同志はさすがに絡まんやろな、、、というあきらめを覆してくれて最高だった。メイン6人にクラス継承させるというよりも、ヒーロー本人を操作したかったなぁ。

 

●ケヴェスの女王

中盤の、機械か~~~~~~~~~~~い!!!!!!!!!!!!!!!が衝撃すぎて腰抜かしてんけど、本物は本物でなんか大人の女性になってしまって、、、あの頃の思春期気高き強気少女ではもうないんだな、、、女王にふさわしい人格者だったよ。。

 

●アグヌスの女王

なんでお前が女王!?!?!?なんで口調がんばってんの!?!?!?なんでレックス3人とも孕ませてんの!?!?!?ニアが子供なの!?!?!?!?!?なんで!?!?!?!?

 

 

 

 

<新たなる未来>

いやもうこれ、これのために300時間DE~3までクリアしててよかった。本当に。何回でも言う。というか1(DE)の思い入れが強すぎて、マップだけで泣きそうになった。ゼノブレイドシリーズって結構次世代を紡ぐみたいな裏テーマがあったんかなというのを感じるほど命のつながりを感じた、、、3のテーマをここにかぶせてきたのか???本当はもっと3の世界ができたときに元のパーティメンバーがどうなったかとかを詳しく出してほしかったけど、、この世界観にずっと浸っていたい気持ちVSはやく物語のすべてを知りたい気持ちで後者が勝って強すぎるユニークモンスター等はあきらめてクリアした。

 

シュルク

戦闘がダンバンじゃん!!!!!!!!!!!!!!髪が長いのは息子と差別化のんためですかね??完全に仏のような父親の顔をしていて、、、すでにしんどい思いをたくさんして世界を救った旧作の主人公をさらにつらい目にあわせるなんて……コロニー9は私も好きだけどフィオルンもダンバンもいない朽ちたコロニー9とかしんどすぎない……???なつかしさと切なさで息ができねぇよ。

 

●レックス

だれこのゴリラ????かわいいかわいいレックスくんはどこ?????ニアの写真よりもさらにゴリラじゃない??????なんでニアにまで手を出したの????そこのマシューとナエルはおまえの子孫だぞわかってんのか????パーティメンバーの大半がレックスの血縁って何なん????

 

●エイ

イカれた本体アルヴィースからまともなアルヴィースだけを抜き出した存在がなぜおにゃのこなのか???体つきもうちょっと中性的にしてほしかったな。というかアルヴィース本体のほうも中の人変わってたの何で?すごい雰囲気ある声で好きだったんだけどな、声優がだめだったから女の子になって・・・わけではないのかな。

 

 

 

ゼノブレイドシリーズというかこの世界観はこれで完結、と公式が言っているようですが、まだまだこの世界に浸りたい。1・2→3の詳細はもっともっと知りたいし、3の後の世界もめちゃくちゃに知りたい。ゲーム媒体じゃなくてもいいから出してくれ~~~~!!!!!!!

 

ということで、1年以上ずっとやっていたゼノブレイドシリーズが終わったので、次はペルソナ3ポータブルをやります。買ってすぐにリメイク発表するのやめてくれ。

ゼノブレイド2黄金の国イーラのはなし

黄金の国イーラ、クリアしました。

以下、ゼノブレイド2本編含めネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

あの……正直に申し上げますと、本編より好きだった。よかった。と言うか普通にやり込んだ。黄金獣以外は全部やった、ヒトノワ88人集めたし石版も全部集めた。今までで一番キズナリンクの解放条件見ながら色々やった。何でかはわかんないけど、この短くて確実に崩壊エンドとわかっているゲームをなるべくゆっくり楽しみたかった。

 

このキャラが特別好き!!!!と言うのはなかったけど、この一瞬のメンバーとの儚い時間がよかったなぁ。システムは2を基盤にしつつもこちらの方が快適になってた印象。本編は味方と敵でキャラの画風が違いすぎてしんどかったけど、今回はまだマシに感じた。敵画風にかわいい系のキャラがいなかったからかな。本編でベンケイと味方女子交互に映ると画風の違いが気になりすぎて話が頭に入って来なかったし。プレイ開始時、ラウラの足が早過ぎてビビった。何回か崖に落ちそうになった。ぴゅーんて走るやん。レックスもこのくらいの速度出して欲しかったな。宝箱とか採集も飛び散り具合がおとなしくてよかった。500年の間にアイテムやお金は飛び跳ねる進化を遂げたんだなぁ……。属性玉が簡単につきすぎて一部のユニークモンスターにめちゃくちゃ殺されたのは辛かった。難易度イージーなのに聖域のフィーリア(レベル49)にレベル60で負けた日は諦めて寝た。

 

●ラウラチーム

シンとラウラが思った以上にラブラブでびっくりしたけど、と言うかラウラの年齢に一番びっくりしたけど、やきもちを焼くカスミも混みで仲良しトリオ可愛かった。シンがあまりにも愛情深く、静かな優しさに満ちていて、元々の性格もそうなんだろうけど、よっぽどラウラとの17年間が大切な日々だったんだろうなと胸が苦しくなる。確かにラウラ、とても素敵な人間性なんだけど、何でか知らんが個人的にはそんなに好きじゃなかった。。たぶん、ラウラのあの忘れられるのが寂しいって発言が、本当にその通りだし言いたくなるのもわかるんだけど、完全に失言だったからだと思う。あの一言さえなければシンはラウラの記憶を500年も抱え続けることもなく、全てを滅ぼそうだなんて思わなかっただろうに。。

 

●チームアデル

フード被ってへんやんけーーーーー!!!!!!ってみんな思ったよね???フードは????なぜ思い出の中ではフードを被っていた????めっちゃピタピタの服きとるやん!!!!!!という出落ちがすごかったけど、ちゃんと明君感出ててよかった。人格者出し、明るいし、魅力的で、英雄アデルその人なので中途半端なやつだったら嫌だなって思ってたけどちゃんと当たり為政者だった。でもそのせいで1ミリもレックスとの類似性を感じられなかったんだけど私だけ?レックス全然似てなくない???服がピタピタのところかな???ヒカリはいい感じに傲慢ツンデレでかわいかった〜!ちょっとずつちょっとずつ、アデルやラウラに感化されて優しくなっていくところ好き。あとパラメータも高くて好き。うちのパーティで最終的にオートアタック攻撃力1000超えたのシンとヒカリだけだったわ。初めはアデルとヒカリのからみを見ながら、レックスとヒカリをくっつけた身としては元カレを見せつけられてるようで複雑な心境だったけど、あれだわ、ヒカリの元カレはアデルじゃなくてミルトだったわ……がクリア後の感想です。確かにミルトが一番ヒカリに構ってたし、間違いが破壊されてヒカリが真っ先にミルトのことを思って暴走するのすごくよかった。この関係性好き。天の聖杯という、ともすれば畏怖の対象になる存在なのに、ミルトはヒカリを1人の個人として接してたもんな。愛しいなぁ。あとこのチームの燻銀ポジション、ミノチ。あんなにかっこいいなんて聞いてないんですけど??500年後のヨボヨボ死にかけジジイから想像できないよ三木眞一郎の声だったなんて!!!真っ先にマルベーニの思惑に気づいたり、パーティ内で一番の大人ポジション、冷めた俯瞰、なのにキャンプでは脚本を日記がわりに書く、、、というちょっと変な人かっこよかった。ラウラが孤児院を作りたいねって離してるのを聞いてたけど、それで500年後は身寄りのない子を引き取ってるのかと思うと泣きそうになった。少し斜に構えたミノチですら影響された旅だったんだな。。

 

●チームユーゴ

かわいすぎか?????????ちっちゃい皇帝、めっちゃ人格者、、為政者ガチャがすごいぞこの世界。ユーゴ、意外とノリも良いし、でも戦いではヘイト稼ぎにいく頼もしさもあるし、魅力的なキャラだった。3人のドライバーがみんな人格者すぎる。王族繋がり的な感じでアデルと仲良いのもかわいかった。そしてカグツチとワダツミのユーゴ溺愛がかわいかった。というかワダツミめちゃくちゃ面白いやんけ。女子トークに素でとけこんでてめっちゃ笑った。料理もお母さんみたいなメニュー多くて面白かった。カグツチの日記、本編でもよく話題に出てたけど過去の記憶はないが知ってはいるって状態とか、自分の過去を日記で読む感覚に思いを馳せて胸が苦しくなる。歴代の皇帝でもきっとユーゴの描写が愛に溢れていると良いなぁ。ワダツミはメレフと同調した時は気配を殺してたので、メレフにはびびっていたのかもしれない。

 

●ミルトとサタヒコ

今回の癒し。ノポンがパーティにいない分ここでかわいさを補給する。ミルトがいいやつすぎるんだよ〜〜〜ヒカリのところでも書いたけど、ヒカリとの関係性とか、自分の役割とか、真っ先にサタを庇って死んじゃうところとか、好き。サタはサタで既にハードな人生始まってて心配だけど、ミルトと一緒にいて相当心の大事な部分が養われたと思う。本来母親から受け取る愛情を、ミルトからもらったというか。なんであの寡黙で可愛いサタが本編のチャラ男になったのかが謎すぎるんだが。。。

 

今回ボリューム少ないとわかっていたので、今までゼノブレイドシリーズでは諦めていたサブクエをだいぶ頑張った。黄金獣だけはちょっと頑張れなかったけど。やっぱりちゃんとやるとキャラとキャラが繋がっていく感じ面白いので(その分イーラの崩壊で心が死んだ)、やってよかった。

 

黄金の国イーラの情報を頭に入れた上でまた今度ゼノブレイド2本編のイベントシアター見てみたいな。。

 

次はゼノブレイド3をやります。楽しみ。

ゼノブレイド2のはなし

ゼノブレイド2をクリアしたので感想など残しておこうと思う。

ついでにゼノブレイドDEのネタバレも含むのでご注意ください。

 

 

結論 ゼノブレイドシリーズのセカンドヒロインが好き

 

いや、あのね、ゼノブレイドDEは1年以上前にクリアしたんですけれども、メリアが好きだったんですよ。気高く強い少女が恋するの好きなんですよ。ていうかシュルクにあんなふうに助けられたら好きになるしかないじゃん。あんなんよっぽど苦手なタイプじゃないかぎり好きにしかならないじゃん。ほんで運命の恋感じてたらフィオルンという名の最強すぎるヒロイン出てきて完敗するじゃん。もう、あの、この辺の経緯好き。全部好き。メリアってシュルクのヒロインとしても世界のヒロインとしても申し分ないポジションなのに、フィオルンが文字通り神すぎて、自分がシュルクを好きな気持ちは負けないつもりだったのにフィオルンの心構えが次元違ってこれは敵わないなってなるあのシーン、ごめんなフィオルンがあの後もし退場してしまったとしてもメリアは一生負けた気分になるくらいの爪痕で、それでも笑って立ち上がるメリアが本当に好きなんですよ。

 

ちょっとメリア語りが過ぎたな。。

なんでこんなにメリアのこと書いたのかというと、ゼノブレイド2は完全にニア、ニアに落ちたんですよ。またか。またかよ!!!またセカンドヒロインじゃないか!!!!また、、、またレックスのヒロインとしても世界のヒロインとしても悪くないポジションなのに、真ヒロインが神の領域で完敗してる子出てくると思わなかったじゃん。製作陣の性癖かい???

ニア、序盤から良かった。ツンデレいけ好かん枠かと思ったらレックス殺すの止めようとするし、助けちゃうし、それで捕まってる所を助けてもらって仲間になって、ここでちょっとレックスのこと好きになりかけてるよね。過去の、唯一助けてくれたシンとの記憶をあっさり明るく塗り替えてくれたもんね。

正直レックスとホムラが何であんなに即ラブラブになったのかよくわからんかったけど、ニアがレックス好きになるのはわかる。あとメレフもうっすらレックス好きそうな描写出てるけどあれは本当に謎。面白くて誠実な奴くらいにか思えないでしょ。。ちょっとレックスハーレムはきつかったな。何で内腿晒してるショタに女が寄ってくるんだ。

パーティ内カップルが大好きなんだけど、今回はその要素薄くて残念だったな。亀ちゃんとサイカはラブラブカップルしてたけど、初めからカップルには萌えんのよ。冒険の過程で愛を育んでほしいのよ。亀ちゃんとメレフみたいな組み合わせがくっつくのが一番興奮するんよ。今回パーティメンバー少なかったけど、ニアとメレフと亀ちゃんの絡みは良かったな。ニアとメレフの最初険悪からの仲良くなって後半は戦闘中に庇いあったり、わざとボケる派の亀ちゃん、ニア相手にはボケるけど、天然ボケなメレフ相手にはツッコミに回るところとか良かった。あとメレフと亀ちゃんの為政者大人組がキッズなレックスを見守って育ててたのも良かったな。2人ともかっこいい大人だよね。というか亀ちゃんはふざけてるだけでだいぶ人格者で有能だよなぁ。メレフと皇帝の関係も可愛くて良かった。姉弟愛よきかな。

ヒロインのホムラ、嫌いではないけど正直興味が出なくて、あと乳がちぎれそうにデカくて見てて乳が痛くなりそうで怖かった。圧倒的にヒカリの方が好みだったのでずーーっとヒカリ使ってた。ツンデレ可愛いし、デザイン的に乳の怖さ和らいでるし。だからホムリ?ヒカラ?になった時も迷わずヒカリを選んだんだけど終盤の声的にホムラよりだったので正当ヒロインはホムラだったんだな。。

ニアのはなしに戻るんですけど、8話がもうめっちゃ良かった。ブレイドニア可愛過ぎない?でも股間の布の少なさちょっと心配だよ。もっとあったかい服着てよ。ネフェル助けた時点で結構「!?!?」ってなって気になってた伏線が回収された訳ですけど、でもまあイーラが人間じゃなさそうな人ばっかりなので読もうと思えば読めたのかね。マンイーターがどんな扱いなのかがよくわからんけど、割と差別される感じ?なのかしら。この辺りの描写が足りてないよね。でもまあニアの魅力にその辺りは関係なくて、やっぱりあのシーンですよ。ブレイドになって、レックスと、大好きな人にドライバーになってもらってブレイドとして力を発揮した時のあの清々しい表情、からの「大好き!」!!!!大好きですって!!!!!でもその返しが「俺もみんなが大好き」ってレックスお前も〜〜〜ーーーーニア泣き笑いしてんじゃん!!!!何だよそのラノベなノリのモテモテ無自覚主人公みたいな反応はよ!!!!!でもこのシーンめっちゃ興奮した。告白できるニアの勇気と、頓珍漢な返しされて、でもこう言うところが好きなんだよなって泣きながら笑っちゃうニアの可愛さ、全編を通して一番好きだった。

ラストのホムラが橋を落としてみんなを逃すシーン、ハナの可愛さも注目ポイントではあるんだけど、ニアの心情のことばっかり考えてた。これはニア的にはチャンスなんじゃないかって。ホムラを亡ったレックスを支えるのはニアしかないんじゃないかってすごくずるい考えだからニアはこういうの自己嫌悪しそうではあるけど、ワンチャンあるかもって私はすごく期待した。脱出艇が大破して放り出された時にレックスが真っ先に助けたのもニアで興奮したの、結末でホムラとヒカリが戻ってきて、感動よりも「あれっ、ニアルートは・・・?」で頭がいっぱいになってしまった。でもそこで、レックスの背中をしっかり押してあげられるニアはやっぱり強くて優しくて最高の女の子なんだな……。

 

ストーリーは正直DEが好きすぎたのでテンションについていけなかったり、マルベーニとメツの動機がいまいち共感できなくてそんなことで世界を滅ぼすか??と思ってしまったり、敵キャラが死んでからエピソード来るから存命中は誰やねんとしか思えなかったり、国が多くて理解するまで意味不明だったり、何でホムラとヒカリ分ける必要があったんかとか気になるところもちょこちょこあったけど、それでも結構楽しめた。

システムはマップがクソ過ぎるのと、ブレイドガチャいらんすぎるのと、フィールドスキルめんどくさすぎるのと、戦闘は相変わらず爽快感なく覚えること多過ぎて半分も使いこなせなかったな。。難易度下げてるのに、いきなりユニークモンスターにエンカウントして全滅ってのが何回もあってつらかった。。あと宝箱の中身は飛び散らせないでくれ……落ちていく……。

ゼノブレイドDEとの繋がりは面白かったし、シンはめちゃくちゃかっこよかったので黄金の国イーラもやります。

金椛国春秋のはなし

年末年始にかけて金椛国春秋シリーズを一期に読んだ。

久しぶりに寝る間も惜しんで本を読んだ。

とても面白かったので、一冊ずつ感想をメモしておけばよかったなと思いつつ、シリーズ全体の感想を残しておこうと思う。ネタばれ。

 

 

●遊圭と明々

ボーイミーツガールから始まって、姉弟のような関係、一蓮托生の仲間、身分差の恋……とめっちゃよかった。遊圭はシリーズ通して主人公らしく大きく成長したけど、これは明々がいつでも明るく前向きに支え続けてくれた後宮時代が本当に大きかったなとしみじみ思う。明々はもちろん美人で明るくて強くてそれなりに体力もあり頭も回るけど、この物語の登場人物って肉体的にも精神的にも常軌を逸したメンツが多いので、遊圭を追って砂漠を旅するあたりは本当に命懸け感が強くて、明々の心の強さがよく表れていて良かったな。遊圭はなんだかんだで序盤から明々にどきどきしがちだったので、ちゃんと自覚して正妻にするために色々考えて努力したのは心の中でめっちゃ応援した。最終的にちゃんと結婚して子どもができた時は謎の感動に包まれてしまった。2人で喧嘩しながらも楽しく星家の再興頑張ってくれ。。

 

●遊圭と玄月

ちょっとこの2人ズルすぎない……????と思い続けたシリーズだった。見た目がめちゃくちゃ良い上に頭もめちゃくちゃ良い。お互い顔も頭も育ちも良い環境が一変してまだ10代前半のうちに一族を失い後宮で暮らすようになるものの、少女のようにか細く弱い遊圭はまだ男として家の再興が可能で、玄月は男としての人生は二度と取り戻せない一方で強さや能力は圧倒的という対比、からの嫉妬、羨望、放って置けない気持ち、もうこの2人だけの特別な関係というか、好きとか嫌いとかじゃないんだよな。好きだなんて言いたくないし、嫌いだけど憎みきれず、能力はなんだかんだで認めて、信用して、虐めたいけど、死にそうなら守って、あああ、語彙がない。最後兄弟になるところが本当にずるかった。そうだよな、兄弟って好きとか嫌いとかじゃないけど特別だよな……。これ思春期に読んでたら絶対この2人の関係を悶々と考えて拗らせてたなって思った。

 

●陽元

陽元は遊圭に引けを取らないくらい物語を通して大きく成長したのがよかった。為政者の成長好き。族滅と怜玉に対する複雑な想いから惚れて家族を知っていくのも良かったし、幼少期の不遇さを考えるとこれからもっと人としての器は大きくなりそう。遊圭を弟のように可愛がっているのも好き。名前のように太陽のような真っ直ぐな強い光のような人物で、いろんなことに負けずに国を治めていって欲しい。遊圭といい小月といいうっかり召しあげた女で責められるのはちょっと可哀想だったw

 

●麗華公主

あの……シリーズの中で1人一番好きなキャラを挙げろと言われたら迷いなく麗華を選ぶくらい好きだった。初めのわがまま放題の公主様時代も、なんだかんだ不憫さの方が大きくて、心を開いてくれた後も母に愛されたくて頑張るいじらしさがたまらなかった。なんだかんだで気高く芯の強い賢い女性だったので、遊圭と結婚するルートが来るのではと正直期待した。いや明々がいるけど、麗華は麗華で遊圭とは友人というだけでは言い表せない関係性で、それが国のためであれば麗華は必ず受け入れただろうし、どうせ政略結婚の道具にされるなら相手が遊圭なのは幸運くらいには思いそう。輿入れ後の異国でのヤスミンとのやりとりも格好良くて痺れた。そんな麗華だったからこそ、胡揚の里に残ることを決めて我が子を育てるという結末に納得感もあった。母に愛されなかった子が母になり、我が子を大切に愛して育てられるのって本当に麗華が優しくて強い女性だからだなぁ。

 

玄月と小月

前半は正直玄月が女性に興味あるとは全く思わずに読んでたので小月の名前が出始めた時は普通にびっくりしたけど、最終的にめちゃくちゃ好きな2人だった……。というか、小月が好きすぎる。身体的に強いわけでも、勉強がめちゃくちゃできるわけでもないけど、行動力がありすぎる。頼もしくて明るくて仕事のできるお姉さん(ギャンブル強め)って感じだったけど、月下氷人読んでこりゃあ生まれながらのヤベェ女だと思った。野生のやばい女(いい意味で)。玄月があんな性格のくせして小月のことめちゃくちゃ大好きで大事にしてるの、本当にたまらんかった。2人で子育て頑張ってね。。。イヤイヤ期に対応する玄月めっちゃ見たいな。。。

 

●シーリーン

スペック高すぎチート療母〜〜!!!シーリーンが助けに来てくれさえすれば絶対助かることを読者に感じさせてくれる安心の胡娘。困ったらシーリーンを呼ぼう!!何度読んでいる最中に「シーリーンをここに連れてこい!!!」と思ったか。生きる知恵も戦える肉体も医学知識も鬼強メンタルも持っている、それがシーリーン。一時期遊圭がルーシャンとの仲を疑ってたけど外伝でも何もなかったしシンプルに遊圭の勘違いだったんだろうか。

 

●真人

日本人らしき人が出て来たぞ〜!と思ったら騙されたの衝撃だった。100%の善人ではなかったけど、再登場して合流したあとはどんどん高感度上がったな。周秀芳のこと、ちゃんと真剣に好きだったのも、結婚するために頑張ったの良かった。他の登場人物がスペック高すぎるので器用貧乏みたいな役所だったけど、普通にめっちゃ有能だと思う。パンダ。

 

おっさん連中はあんまり思い入れがないのでこんなところで。

どこに入れるか迷ったけど、玄月がルーシャン追いかけて逆に捕まって焼印入れられて兄弟にされたの、実はめちゃくちゃ笑った。あんなに有能な玄月が……うっかりで謎の親切な仲間を手に入れてその後すげえ助けてもらってるの、実はこれなかったら作中で何回か死んじゃうくらい重要なシーンだけど。あとルーシャンの底知れなさが出てどきどきした。

 

後宮ものかと思いきや、陰謀、政治や戦争とどんどんスケールが大きくなって一冊読み終わる毎にまたすぐ次を開いて……と、睡眠時間も削って夢中で読み終わっていた。小説は10冊くらいのシリーズの方がすぐ終わらなくて楽しめるなと改めて思った。また同じ作者の小説も読んでみたい。中華系、面白いなぁ。

 

 

 

テイルズオブアライズのはなし

今月ようやくテイルズオブアライズをクリアした。

正直言って、プレイしてよかった。

久しぶりに毎日わくわくゲームをして、隠しダンジョンまでクリアした。

 

私はテイルズシリーズが子どもの頃から好きだった。

ファンタジア、デスティニー、エターニアシンフォニア、デスティニー2、リバース、アビス、ヴェスペリアラタトスク、グレイセス、ベルセリアとそれなりにシリーズをプレイしてきた。

中でもファンタジア、エターニア、アビスはめちゃくちゃ好きだった。

何を隠そう私、RPGカップルが大好きである。

ラスボス突入前夜の男女の関係性が見たくて50時間がんばれる。

 

そう、アライズの何が良かったって、パーティ内に男女ペアが3組もいることだ。

いや、もちろん他にもビジュアルが大変良いとかスキットとショートチャットがおもしろいとか、ストーリーが後味が良いとか戦闘が派手でかっこいいとか良いところはたくさんあった。

でも私がここまで楽しく夢中で遊べたのは、確実にパーティ6人の関係性がめちゃくちゃ好きだったことが影響している。

 

⭐︎以下ネタバレあり

 

 

 

●アルフェンとシオン

シオン、本当に本当に良いヒロインだった。

シオンはアルフェンにとっての圧倒的ヒロインであると同時に、この物語のヒロインとしても他の追随を許さない唯一無二のヒロインだった。この2人が少しずつ惹かれていく空気感、触れたいのに触れられるのに触れられず手を引っ込めたあの夜、アルフェンにだけは触れられると思っていたのに荊で傷つけてしまったシオンの果てしない絶望、、本当に今思い出しても胸が苦しい。そしてさらにアルフェンの存在が文字通り奇跡的な運命の巡り合わせだったり、荊を乗り越えて抱きしめられた時のシオンの気持ちを考えると、もう好きになるしかないし、ずっとそばに居たいって思うしかない。スキットの将来同じ家で暮らす前提で2人とも話してるやつ好きすぎた。言葉で確かめ合わなくても、お互いが人生のパートナーと認識してるのが表れててよかった。媒酌人のサブイベントも、ギャグに振り切ってたけどお互い結婚する気満々でよかった。エンディングのキスとか結婚式とか、おめでとう!おめでとう!って半泣きで拍手したい気持ちになった。

この2人は結婚しても長めに2人でイチャイチャしてて欲しい。アルフェンはまずシオンに19年分のふれあいを提供すべき。。子どもはその後で。。あとアイメリス家、多分普通に生き残ってるよね。シオンは両親とは疎遠だろうけど、なんだかんだでアルフェンは挨拶しに行きそうだしある程度は関係修復できるといいな。

 

●ロウとリンウェル

ジルファと復讐が繋いだ絆、めちゃくちゃ好き。

アライズの中で一番好きな組み合わせ。リンウェルはロウが父親に手をかけるのを止めて、ロウはリンウェルが親の仇を殺すのを止めるっていう対比が好き。リンウェルはただジルファを死なせたくなかっただけだけど、あそこで止めなかったらロウの後悔は取り返しがつかないくらい膨らんでたと思うし、ロウもなんだかんだそれを自覚してそう。ロウは父の仇を殺すことができたわけだけど、復讐したってジルファが帰ってくるわけでもないし、ただ憎しみで人を殺した事実が一生つきまとう訳で。ロウはパーティ内でアホ枠扱いされているけど、他のみんなが頭の中で色々考えて判断してしてから配慮した言葉を出すタイプばかりというだけで、ロウはそのまま口に出しちゃう素直な男なだけだと思う。そのロウがシスロデンを出てからニズに至るまで、それなりの時間を復讐について黙って静かに考え続けたうえで、リンウェルには同じ思いをして欲しくなくてアウメドラのところで体が動いたんだろうなと思うと、ロウの後悔とリンウェルを大事にする気持ちが旅を続ける中で徐々に変わっていたことがよくわかってだめだ語彙がない尊い。それまでは歳と常識が近いが故にパーティの中でもよく話し時にはふざけ合っていた2人だったのが、お互いを少しずつ特別に思い始めるの最高だったし、周りのメンバーもこの2人を温かく見守ってるのも好きだった。強風というか衝撃波が来ると画面の端でロウが咄嗟にリンウェルを庇うのに興奮しすぎて本編が頭に入らなかったこともある。アライズのパーティメンバー特に大人4人は咄嗟のタイミングでも周りがよく見えて冷静に行動するので、多分ああいうのに一番弱いリンウェルを庇うべきという頭はありそうだけど、多分ロウに任せてたんだろうな。中盤はロウの方がリンウェルを意識してる感が強かったけど、終盤はリンウェルも結構意識してたので、あとはED後にロウが腹括るのも時間の問題だと思いたい。

埋葬方法についてテュオハリムと言い争ってた内容と、ジルファの墓に関するでリンウェルの発言から推測すると、アウメドラに殺された両親を焼いて埋めて墓を作ったのかな。リンウェルが昔隠れ住んでたところ、いつかロウに頼んで2人で訪れてほしいな。なんとなくロウとリンウェルが結婚したら子どもたくさんの賑やかな家庭になりそうなイメージ。多分キサラが手伝いに来る。

 

●テュオハリムとキサラ

良くも悪くも大人の2人。

ルシオとロウリンがはっきりとした恋愛描写されてるけど、この2人は恋愛とは限らない感じで描かれてた。主従から友人になったようにも思える。個人的にもこの2人はこのなんとも言えない距離感が好きだった。初めは主従、パーティインした時は子どもとお母さん、最終的には対等な友人でありパートナーのような関係ではあるけど、アルシオと違って旅が終わった後は別々に生きていくことを覚悟しあってようにも見える。どのような種類であれお互い好意はあるし、2人でいるのも居心地が良いというか当たり前、でもお互いどこか遠慮して決定的なことは言わないでいるのかな。テュオハリムはED後、まだ現実を受け入れられず、しかし立場としては非常にまずいレナ人の代表としてめちゃくちゃ頑張らないといけないけど、その妻の座にダナ人であるキサラを据えるなんて、テュオハリムからすればキサラを確実にバッシングされる立場にさせることとイコールだし、キサラからすればテュオハリムの求心力を削ぐ原因に自分がなることとイコールなので、こりゃあまあ普通に言い出せないよな。でもきっと2人とも、相手から求められれば普通に腹括って頷くんだろうな。好きだけで走れる若さがあればよかったのかもしれないけど、2人とも立場も大局も見えている大人なので、これは最後まで友人として生きていくのも可能性としては十分高そう。

2人がくっつくことがあるとしたら、テュオハリムに見合い話がきて、やっぱり隣にいてほしいのはキサラだなって腹括って求婚ルートしかない。くっついて欲しい気持ちも、そのまま友人で居て欲しい気持ちもある。そんな関係性がよかった。

 

●テュオハリムとリンウェル

唯一無二の歴史オタク友人

年齢性別人種身分全てが違うのに、同じ趣味というだけで大事な最高の友人になれるよね、という良い話のはずが、テュオハリムがリンウェルのことめちゃくちゃ大事にしてるせいでロウが凹むという面白いことになってるのすごく好き。というか多分ロウを煽るために言ってる可能性も否定できない。

ロウを抜きにしても、テュオハリムとリンウェルはそれぞれレナとダナの常識を持って生きてきた善良で知識もある人間同士なので、文化の違いからの諍い、相互理解、和解をパーティ内で表しててよかった。

 

こんな感じでパーティ内の人間関係が最高に好きなゲームだった。

あと一つだけ、シオンが荊がなくなったらの話をしている時に「ロウを引っ叩いて」って普通に言ったのがめちゃくちゃ面白かったんだけど、ED後にちゃんと引っ叩けたんだろうか。アルフェンはその光景をみてニコニコしそう。引っ叩かれたロウは混乱してするだろうな。なんで俺殴られてんのにアルフェンもシオンも嬉しそうなんだよって。